平和を考える

8月5日に広島に原爆が投下され、8月9日に長崎に原爆が投下され、8月15日に第二次世界大戦が終わりました。さらに、沖縄県知事の翁長知事がこの世を去りました。戦争と平和について、今一度考えたいと思います。

戦争の発端

そもそも戦争の発端は須らく「思想の対立」によって起こるものと考えます。国家間であれ民族間であれ宗教間であれ、それは各々の考えが違うため武力を持ってその思想を統一しようとするから発生してしまうものです。しかしそういう歪は我々も経験したことがあるはずで、対立したから即武力行使となりません。大体は交渉をもって終結しています。それでも決することがない場合に戦争が発生するのです。

戦争が起きていない=平和なのか・・?

しかしニュースを見ていると、連日殺人事件や傷害事件が発生しており、当事者にとってそれは戦争に近いものがあるかもしれません。それでも日本は終戦を迎えてからというもの「平和国家」と言われ続けています。そう考えれば、国家レベルでの平和の概念はもはや相対的なものであり、絶対的な平和は今日存在していないのではないかと言えるでしょう。つまり究極的に平和な国家など存在しないのです。

争いのない世の中にするためには

それでも対立は少ない方が良いのであり、それを実現するためにはどうすればよいのでしょうか?それには、相手の立場を尊重した上での行動を心がけることだと考えます。宗教対立も侵略戦争も、相手の思想やその存在を否定するものです。前者でいえば教義を、後者でいえば国家の存在になります。そのような利己主義が一方的に、また相互的にぶつかるから争いが生まれるのです。
だからまず相手の思想や意見を聞き入れ、それに対する最も穏便な解決をお互いに考えることが必要なのです。

平和について考える際は、是非ともまず自分の倫理を問うてみてはいかがでしょうか。